鵠の杜舎

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まちの案内人。

2017-06-28

皆さんを引越しをするとき、「家」から決めますか、「まち」から決めますか?
どっちも気に入らないと、引っ越せないよ!というアナタ。きっと、それが正解です。

 

家づくりは、まちづくり。

これまでお餅つき上棟式に出たり、職人さんの心意気も聞かせてもらったり。おかげで、鵠ノ杜舎がどんな家になるのか、少しずつイメージが湧いてきました。

 

じゃあ家のまわりって、どんな場所なんだろう? ご近所さんはどんな人なんだろう?

 

そんな素朴な疑問をぶつけたくて、vol.1 『みんなでまちをつくる。』にも登場した、湘南ユーミーまちづくりコンソーシアムの下山さんを訪ねました。

 

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お餅つきイベントの際の下山さん(左)。普段のお仕事(右)では、ずいぶん違う雰囲気です

 

ユーミーらいふグループは、湘南の不動産屋さん一筋40年以上、「湘南エリア物件数NO.1」を誇る地元密着企業。その中で下山さんのお仕事は、エリアの魅力を高める、良い物件をつくること。

 

実は前職は、スキー場で有名な某ホテルのホテルマン。スノースポーツの腕前もプロ級で、芸能人のプライベート・インストラクター経験から、スクール開校資格まで持っている(!)という異色の経歴。シャンと伸びた背筋、やわらかな物腰。ホテルのフロントで微笑む下山さんが目に浮かびます。

 

 

日常を耕す“むら”の暮らし

そんな、湘南暮らしのプロ・下山さんに、鵠ノ杜舎に住んだらどんな暮らしができるのか、イメージが膨らむ場所に連れて行ってください! とお願いしました。

 

下山:湘南って、観光客向けにはいろいろな情報が出ているんですが、意外とリアルな暮らしの情報は少ないんですよね。


鵠ノ杜舎のコンセプトには“榎の丘に包まれて ゆっくりと 日常を耕す舎(むら)”という言葉があるんですが、
その“むら”に住んだらどんな暮らしが待っているのか。今日は、そんなイメージでご案内します。

 

――お願いします!ちなみに 下山さんのおすすめは、どんな暮らしですか?

 

下山:鵠ノ杜舎は最寄駅から徒歩14分と少し離れていて、日常の足にはバスか自転車を使う方が多いと思うのですが、特におすすめしたいのが「自転車の暮らし」
すぐそばをサイクリングロードが走っていて、南へ行けば海があり、北に行けば里山がある。東京へも電車で通える距離ですし、スローライフと利便性が両方手に入るんですよね。

 

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もうひとつ、鵠ノ杜舎で表現したいのが「畑を耕す暮らし」です。
このあたりはもともと農家さんが多くて、駅前では今でも種の専門店や農機具店が元気に営業しています。家庭菜園を楽しむなら、ぜひ行ってみていただきたいですね。

 

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明治のはじめから百年以上続く種の専門店「たねとう」。現在のご主人は4代目
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『プチマルシェ ユウ』。手づくりの壺焼き芋を原点に、店主が全国で見つけてきたこだわり食材が並ぶ

 

また商店街にある壺焼き芋屋さん『プチマルシェ YUU(ユウ)』さんでは、無農薬の藤沢・鎌倉野菜や、全国各地のおいしくて体にいいこだわり食材が手に入ります。ユウさんは地元の食材でまちを元気にすることにも積極的で、7月に鵠ノ杜舎で開催される『鵠ノ杜 湘南野菜のとりたて市』では、藤沢産の小麦粉を使ったうどんで「流しうどん」をやってくれる予定です。

 

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――湘南は海やサーファーのイメージが強いですが、農家さんも元気なんですね。

 

下山:ちなみに畑だけでなく、「日本で一番小さい牧場」といわれるイイダ牧場は、ジェラートがおいしいと評判なんですよ。

 

日本で一番、主婦が幸せなまち

それと実は藤沢って、主婦が幸せに暮らせる街ランキング」日本一 * なんです。自然が豊かで、歴史があってまちに品格がある。しかも学校も多くて、子育てにも嬉しい。

* 学研パブリッシングが20〜40代の主婦約5000人を対象に行った調査(2015年版)

 

鵠ノ杜舎に住む方が普段お買い物をするとしたら、ご近所の「湘南モールフィル」というショッピングモールが便利です。今のショッピングモールって、買い物だけじゃなく家族がだんらんの時間を過ごすレジャーの場になりつつあるんですね。お子さん向けのアミューズメント施設も充実しています。

 

――主婦が幸せな街、日本一! 知りませんでした。でも、なんとなく分かるような。

 

下山:ええ。藤沢は移住してくる方も多いので、よそものを受け入れてくれるウェルカムな雰囲気も、住みやすさの理由なんじゃないかと思います。

 

 

自転車で始まる、スローライフとご近所づきあい

そんな、とってもジェントルマンな下山さんが、やや興奮気味に「すごくいいお店があるんです!」と案内してくれたのが、こちら。住宅街の中に突如現れる、隠れ家的サイクルショップです。

 

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BICYCLE FACTORY YAMAMOTO(バイシクル ファクトリー ヤマモト)は、ロードバイクの専門店。オーナー・山本雅道さんは、プロのロードレース選手です。引退後に東京の自転車屋さんで勉強し、4年前にここに自分のお店を開きました。ちなみに奥様は、元バレーボール日本代表選手の益子直美さん。

 

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気さくで優しい笑顔が印象的な山本雅道さん。ほぼDIYで仕上げたという内装も素敵

 

でもなぜ、決して便利とはいえない住宅街の中にお店を開いたのでしょう?

 

山本:ここには20年以上、『ワタナベレーシングサイクル』という自転車屋さんがあって、実はぼく自身もここで競技を始めたんです。中学2年生の頃、友だちが連れてきてくれて。おじさん(オーナー)は元競輪選手でした。

 

“おじさん”の誘いですぐにクラブチームに入り、レースに出場し始めた山本さん。中学3年生の時、鈴鹿サーキットでの大きな大会で優勝したことをきっかけに、ますます自転車に夢中に。
自転車部のある横浜高校へ進学し、名門・早稲田を目指すも、高3の夏休みに出場したイタリアでの大会で入賞。トントン拍子に話が進み、高校の卒業式に出ないまま渡欧。
3年間のヨーロッパ修行を経て、帰国後は日本のチームと契約し、プロ選手として世界を股にかけて活躍してきました。

 

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全日本選手権U23で2年連続優勝したことが記されたユニフォームなど、貴重な品が展示されている

 

山本:何人もプロ選手を輩出し、全国からお客さんがやってくる、有名な店でした。ところが僕が引退して自転車屋さんの勉強をしている時に、おじさんが亡くなってしまいました。ご家族が一度は店を閉めたのですが、ぼくが自転車屋さんの準備をしていることを知って、 “もしよかったら、ここを使ってもらえませんか” と言っていただいて。“ぜひ”と引き継がせてもらったんです。

 

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“おじさん”こと前オーナーから引き継いだイタリアの工具箱と、フレーム。もう手に入らない貴重な品

 

人と人、人とまちをつなぐ自転車屋さん

そんな山本さんの輝かしい経歴から、てっきりプロ向けのショップかと思いきや、来店者にはまったくの初心者や未経験者も多いのだそう。

 

下山:初めての人にこそおすすめです。骨格やサイズに合わせてぴったりの自転車を選んでくれます。自分がしっくりくるまでとことん付き合ってくれるから、安心感がぜんぜん違う。
ぼくも初心者ですが、自分に合う自転車を見立ててもらって、この前は山本さんご夫婦と一緒に小田原まで走ってきたんですよ!

 

山本:日曜日に開催している「サンデーサイクリング」では、“一番遅い人に合わせる”のがルール。競技は「いかに早く走れるか」ですが、サイクリングなら「いかに楽に走れるか」が大事。
自分の体に合った「世界に一台しかない自転車」をつくれるので、
特別だし、すごく乗りやすいんです。

 

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店内にある整備用の作業場。一度購入した自転車は持っていけば何度でも無料で調整してくれる

 

自転車のフレームは、一番安くて10万円程度から。決して安い買い物ではありませんが、お客さんの中には「毎月払っていたスポーツクラブの会費と比べれば、いつでも好きな時に走りに行けて、ずっとよかった」と言う人もいるそう。
そして何より皆さん、このお店を通してつながった「仲間たち」との交流を楽しんでいるみたい。

 

山本:年齢も幅広いし、面白くていい人たちが多いので。みんなで集まって、ここ(店)に自転車を置いて飲みに行ったりしてますよ(笑)。

 

下山:富士登山サイクリングに参加した時、若い方から年配のご夫婦まで、本当にいろいろな方たちが、それぞれの体力レベルに合わせて参加されていて。山本さんや店長さんの人柄の良さと、“信頼されているんだな”ということを感じましたね。

 

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知る人ぞ知る伝説の店でありながら、ご近所さんに開かれたコミュニティの場にもなっている。肩の力が抜けているからこそ「本当にいいもの」に出会える感じ。それって「湘南暮らし」らしさかもなあ、とふと思いました。

 

まちの案内人・下山さんとのまち歩きは、まだ続きます。
次回は「畑を耕す暮らし」を探して、つづく。

 

 

■BICYCLE FACTORY YAMAMOTO
バイシクル ファクトリー ヤマモト
〒251-0053 神奈川県藤沢市 本町2丁目3−19 メゾンド湘南1階
0466-47-9620
http://www.bfy-yamamoto.com/
https://www.facebook.com/BicycleFactoryYamamoto

 


 

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7/8(土)
『鵠ノ杜とれたて市』開催!

鵠ノ杜舎が迎えるはじめての夏祭り。

農家さん自ら採れたて「湘南野菜」の直売。 

藤沢の地粉で打ったうどんで、涼を楽しむ「流しうどん」。

竹を使って大工さんと一緒につくる「ものづくりワークショップ」。

夏めく野菜畑に囲まれた鵠ノ杜舎で

採れたての美味しい、楽しいを味わいに来てください。

 

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【鵠ノ杜とれたて市 詳細】
■日時 :2017年7月8日(土)10:00〜15:00
■場所 :神奈川県藤沢市鵠沼神明5丁目(湘南高校裏)※物件現地
■参加費: 無料  ※事前登録も不要。■参加費: 無料  ※事前登録も不要。
■日時 :2017年7月8日(土)10:00〜15:00
■大工さんと一緒につくるものづくりワークショップ開催中
■モデルルーム内覧会開催中

 

チラシデータはこちら(PDF)

イベント詳細情報はこちら(facebook イベントページ)

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